おむすびころりん


電車での帰り道
結婚式の帰りか?謝恩会の帰りか?
大きな『引き出物?』らしきものを膝に抱えて座ってる
ご婦人さんが二人・・・

一人は
笑ってもないのに
偉く愛嬌のある顔で
膝に小さな「引き出物」を置いている

もう一人は
怒ってもないのに
エライ無愛想なお顔で
膝に大きな『引き出物』を置いておられる

包装紙が同じなので
自分で選べることのできる『引き出物』だったんだろうなぁ〜と勝手に想像した

このお二人のご夫人を見ていると

日本昔話の「おむすびころりん」の話を思い出した

善良なおじいさんが
お昼ごはんの「おむすび」を食べようとしておむすびを落としてしまい
「ころりん〜」とおむすびが転がっていき穴に落ちた話です

おむすびた落ちた穴を覗くと中は暗くて何も見えません
しかし・・・中からは・・・楽しそうな唄が聞こえてきます

「おむすびころりんすっとんとん♪ころりんうれしいすっとんとん♪」

この陽気な唄につられて
おじいさんは3つ全部のおむすびを穴に落とすのです

しまいに・・・おじいさんも穴に落ちてしまいました

穴の中では「ねずみさんが餅つき」をしていました

おじいさんもねずみさん達と楽しく歌い踊り
おじいさんが帰ろうとすると
ねずみさんが「おみやげにどちらかどうぞ〜♪」と
大きな「つづら」と小さな「つづら」を差し出します

欲のないおじいさんは『重いものは年寄りだからと小さなつづらをください』と
持ち帰ると中に小判がザクザク〜〜

それを聞いた
意地悪じいさんが同じことをして穴の中に入り
大きなつづらを貰おうとたくらみます

猫の真似を「にゃ〜〜ん」として
ねずみさん達を脅して「大きなつづら」を全部持ち帰ろうとすると

「ガラガらがっしゃーン・・」と穴の中は真っ暗になり・・・何も見えません
おじいさんの服はボロボロ〜顔はすすだらけ〜
つづらはひとつも持ち出せませんでした・・・・

そんな話を電車のお二人のご婦人のお顔を見て想像した
多分あの善良そうなおばさまの箱の中身は「いいもの↑」で
あの「しかめっ面」のおばさまの箱は重いだけで後々邪魔になるようなものでは↓

なぁ〜んて・・・ことを想像しながら電車に乗っているといつもより早く駅についた気がした

あれもこれも全部
手に入れようとしても・・・計算どおりにはいかないものです

しまいには
この欲どおしいおじいさんのように
最後は自分の手元には何も残らない・・・ってなこともあるかもしれません
一人で孤独に生きていく羽目になってしまうかもしれませんよね

善良じいさんのように生きれば
そのような顔になるだろうし
「欲」と「打算」ばかりを考えて生きていると
そのような顔になるから不思議だと思う

「自分の生き様は年齢を重ねると顔に出てくる」

「おむすびころりんすっとんとん♪ころりんうれしいすっとんとん♪」のように
楽しく♪明るく♪前向きに♪
計算のない人生を送りたいものです

電車の中の扉に写った自分の顔を見ながら
善良そうなご婦人の顔のようになれる人生を送りたなぁ〜と思ったりした
雷の凄かった次の日のお話でした


  
            明蘭