泣く場所がない
  
                            平成20年11月24日更新
  

 明蘭の泉に来られて
座るなり涙を「ポロポロ・・・」と流す方も多くおられます

「泣くつもりはなかったのですが・・・
でも座った途短に涙が出てしまって。。。。」と言われます

体の中に、いらない涙がいっぱいたまっていたのでしょう

「泣くところがないんです・・・」と仰る方が多いです

そうですね・・・・
案外、考えてみたら
泣く場所ってありそうで・・・ないですよね

家族の前で泣けないことってありますよね

悲しいことに立ち向かう!
苦しいことに立ち向かう!

なんだか気持ちが落ちて・・・落ちて・・・上がらない・・・・
こんな経験は誰しも味わったことがあると思います

そんなときに
こんなイメージをしてみてください

落ち込んだり
相手を憎んだりしているときって
「もう1人の嫌な自分」が隣にいると想像してみてください

「落ち込ませるもう1人の自分」が横にいて
気持ちを、いくらあげようと思っても
気持ちが晴れず・・・悪いほう・・・悪いほうへ・・・気持ちを、かきたたせる自分がいます

その自分は、嫌な自分で、弱気な自分です
その自分に目をそらさず直視してみてください

嫌な奴でしょ〜!そんな自分って!
その自分に向かって言うのです

「もうそんな自分は消えて!」と思うのです(心の中で)

そうすると
もう1人の自分が言いました
「だって・・・これが私だもん・・・」と言い返したとします

そうすると
本来の自分が「そうかも・・・」と受け入れてしまいそうになるのです

そこんとこを
「グッ!!!!」と我慢して受け入れず、そう思わない自分にするのです
そこが勝負のしどころです☆☆☆

そしてもう1人の自分に
「そんな、嫌らしい〜欲どおしい考え方をするのはあほらしい〜〜〜」と言います

そうすると
なんだか今までとらわれていた自分への呪縛のようなものから解放されてくるのです

このイメージを落ち込みそうになったときに、やってみてください

また、次の落ち込みが来たら、また再度やってみてください

昨日、まるで真珠の玉が「ポロポロ」と落ちていくように泣いた彼女に
どんな励ましの言葉を言ったとしても
「そんな明るい未来の自分はない・・・」と思ったりされるのです

でもあとでわかる日が来るのです
同じ月は二度となく、同じ日も二度とありません

苦しんで、苦しんだあとに明るい道が開けてくるのです
「自分にはそんな日はもう来ないのだ・・・」と思う時期があります

幸せな言葉が耳に届かない時期があります
心に響かない時期があります

でも明るい時期は絶対に来るのです

泣き場所なんて、考えてみたら誰しもがないのかもしれません

私はさて何処が泣き場所なのか?考えてみました

多分、皆様と同じ種類の涙を出すことはない私です
お母ちゃんが亡くなり
自分がこの道を選択するときに本堂の座布団の上で思いっきり泣いたことがあります

そのときに
お母ちゃんが私の頭の上に手をやり撫でてくれました

でもその手が透けていて・・・
撫でてくれても・・・撫でてくれても・・・その手は透けていて私の頭を通り過ぎるのです

そのときに
「ほんとうに、お母ちゃんはもうこの世に居ないんだ・・・」
と感じて・・・また涙があふれた数年前のことを思い出します

今は、泣くことはありません

お母ちゃんと共にこの道を歩んでいくことに決めてからは迷わなくなりました

 寒い冬が来ても
心が温かい人はいます

明るい振りをしていても、心は温かくない人も居ます
人は、それを見抜けるものです

皆が、温かさを求めているような時代になってきているのかもしれません
温かい人の傍に誰もが集まりたくなります

そんな温かい自分になるためには
泣くときは泣いて、自分をスッキリさせて次の自分に行くことが大事です

そんな場所がない方は
私の所で思う存分泣いてスッキリして帰ってください
そして新しい自分に徐々に脱皮していって欲しいと思います
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            明蘭