人間だけが焦っているんじゃない 


                                 平成25年3月1日更新

 寒かった2月の名残を、まだ残しながらも
梅が「早く咲かなくちゃ」と温室の中で頑張っている光景が見られました

下界の人の都合で
梅も「ひな祭り」の行事に合わせて咲かなくてはいけない!と思い
無理やり、温かい温室に入れられて咲かされ
自分の自然な咲きどきさえも忘れてしまいそうな花になっていきそうです

桜も
下界の人の都合で
「お花見」の時期に合わせて咲かなくちゃいけないと焦り
あじさいも見頃のときに
咲かなくちゃと思っているのかもしれません
お陽さまが
カンカンと照る頃になると
下界の人間に元気をあげなくちゃ!と
ヒマワリも咲くのを焦り
涼しい秋になりますと
コスモスも
人を癒してあげなくちゃと
風に揺れている姿を見せてあげなくちゃ焦ってしまい

キレイな色を出している花だけれど
昔に比べたら
自然な色でなく
花自体の個性の色が薄くなってきたと感じてしまうこともあるのです

人はお空から、ひとりづつ下界に
それぞれの花のように「個性」をもたらされ、おろされてきました

でも
生きていく中で
段々と「自分の色」が分からなくなってきたりするのです
自分の色を消そうとするのです
消して生きるほうが「自分の身の安全」だと思ったりしてしまっているのかもしれないです

消そうと思っている訳じゃないけど
下界で生きて修行することが
余りに辛かったり・・・面白くなかったりするものですから
「自分色」が出せずにいるのかもしれないです
「私の色っていったい何なの?」
と思って とまどっているのかもしれないです

自然に咲く花だって
人の都合で
焦って咲かされたり
ワイヤーを使って斜めに折り曲げられて
生花に使われたりと
花の意思とは裏腹な扱いをされているのかもしれないです

食材も同じです
このまま食べてくれたら一番私は美味しいよぉ♪と願っているかもしれないのに
あれやこれやと
工夫させられ混ぜられ
本来の自分のいい味を
そこねさせられているのを不満に思っているのかもしれないです

それって
全部「人間」がそうしているのですよね

全部、人間の力がそうしているのです

だから
自然に咲く花も自然に育つ食物も
焦らされたり、勝手に改良されたりして
不本意に育てられ扱わされているのかもしれないです

どこから
そういう風に世の中はなってしまったのか?分かりませんが
花も人に従って自分の意思を通せないでいるのかもしれません

その花を見て
人は「美しい」と思ったりしているのは
自分も、どのへんからか変わってしまっているのに気がついていないのかもしれないですね

自然を見て自分を振り返ると言いますが
自然はあくまで
自然のままで踏ん張りたい!と思っているのかもしれません
その光景は
人が見て「美しいものに該当」するわけではないかもしれませんが
人の心も
下界に降りてきたときのように戻れば
野に咲く
自然な色の花に心を打たされる日が戻ってくるのかもしれないです
そんな日が来たら
こんなに
人との問題・お金の問題・執着・邪心も薄れていくのではないかと思ったりするのです

人ばかりが焦っているんじゃないんだ!と思いますと
自然に対する見方が変わってくるかもしれないですね
人間のそんな気持ちから
少しづつ何かを取り戻せたらいいですね 



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            明蘭